私達は、普段の生活を送る中で、様々なストレスがかかっています。それは、精神的なものだけではなく、暑さ・寒さ・大気汚染などの自然環境や生活環境もそうです。
そうした中、意識しなくても、身体を一定の状態に維持しようと働いているのが自律神経です。これは、内臓や血管の収縮・拡張、ホルモン分泌など、すべての器官を調整しています。
自律神経には、「交感神経」と「副交感神経」があり、この2つの神経は車のアクセルとブレーキのような関係で、身体がバランスよく機能するよう調節しています。
ところが、過度なストレスによって自律神経が働きすぎると、2つの神経のバランスが崩れてしまい、自律神経失調症を起こしてしまうのです。 また、ライフスタイルの乱れが原因となることもあります。
更年期障害を含め、女性に自律神経失調症の患者さんが多いのは、女性は一生を通じてホルモンのリズムが変化しつづけ、この変化が自律神経の働きに影響を与えるからなのです。
日本心身医学会では、自律神経失調症を、「種々の自律神経系の不定愁訴を有し、しかも臨床検査では器質的病変が認められず、かつ顕著な精神障害のないもの」と暫定的に定義しています。
つまり、「症状はあるのに、検査をしても異常がない」ということです。しかし、「自律神経失調症」は、正式な病名ではありません。しかも、定義や概念については様々な考え方が存在していて、症状も多岐に渡るため、診断基準が大変曖昧なのが現状です。