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自律神経失調症

私達は、普段の生活を送る中で、様々なストレスがかかっています。それは、精神的なものだけではなく、暑さ・寒さ・大気汚染などの自然環境や生活環境もそうです。 

そうした中、意識しなくても、身体を一定の状態に維持しようと働いているのが自律神経です。これは、内臓や血管の収縮・拡張、ホルモン分泌など、すべての器官を調整しています。  

自律神経には、「交感神経」と「副交感神経」があり、この2つの神経は車のアクセルとブレーキのような関係で、身体がバランスよく機能するよう調節しています。 

ところが、過度なストレスによって自律神経が働きすぎると、2つの神経のバランスが崩れてしまい、自律神経失調症を起こしてしまうのです。 また、ライフスタイルの乱れが原因となることもあります。

更年期障害を含め、女性に自律神経失調症の患者さんが多いのは、女性は一生を通じてホルモンのリズムが変化しつづけ、この変化が自律神経の働きに影響を与えるからなのです。 

日本心身医学会では、自律神経失調症を、「種々の自律神経系の不定愁訴を有し、しかも臨床検査では器質的病変が認められず、かつ顕著な精神障害のないもの」と暫定的に定義しています。
つまり、「症状はあるのに、検査をしても異常がない」ということです。しかし、「自律神経失調症」は、正式な病名ではありません。しかも、定義や概念については様々な考え方が存在していて、症状も多岐に渡るため、診断基準が大変曖昧なのが現状です。

自律神経失調症の主な症状

頭痛、頭重感、肩こり、耳鳴り、耳閉感、口の渇き、味覚異常、 眼精疲労、涙目、ドライアイ、喉の異物感、
動悸、胸部圧迫感、めまい、立ちくらみ、 冷え、のぼせ、血圧の変動、不整脈、息苦しい、息切れ、
食欲不振、吐き気、腹部の不快感、便秘、下痢、 頻尿、ED、むくみ、生理不順、
多汗、汗が出ない、倦怠感、身体の痛み、微熱、ほてり、 不眠、不安感、イライラ、やる気が出ない、などなど
気をつけたいことは、「心身症」や「神経症」、「うつ病」などは、ほとんどの場合、自律神経失調症状があり ますし、癌などの重篤な病気や、そのほか別の病気の症状のこともあります。病院での鑑別が大切です。

治療

自律神経失調症に対して、現代医学では自律訓練法やカウンセリングなどの心理療法、そして薬物療法 があります。一方、自律神経失調症にまつわる多くの情報でも鍼灸治療を紹介しているように、全身のバ ランスを整える鍼灸は重要な治療法です。病名にこだわった治療ではなく、お一人お一人の症状を含め、 診察によって「証」を決めて、患者さんオリジナルの治療をします。また、体質的に自律神経失調症になり やすいこともあるので、体質改善としてもお勧めです。
症状・タイプなどにより、身体と心の両面に働きかける治療や、生活環境を整えることも必要です。ライフ スタイルにも注目して見直し、改善するのも大切です。

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